GMOフリーゾーン運動

GMOフリーゾーン運動のはじまり

GMOフリーゾーン(遺伝子組み換え作物を拒否する地域)運動は、スローフード発祥の地として有名なイタリア・トスカーナ地方のワイン農家によって1999年に始まりました。その後、2002年に環境団体「地球の友」がイギリスでキャンペーンを立ち上げたのをきっかけにヨーロッパだけでなく、北米やアジア、オセアニア地域にも拡大し、今や世界中にGMOフリーゾーンが誕生しています。

ヨーロッパでは、イタリアで全土の約8割、フランスで1000を超える自治体、オーストリアやポーランドで全州政府、ギリシャで地方政府すべてがGMOフリーゾーン宣言行うなど、フリーゾーンは拡大の一途をたどっています。

日本のGMOフリーゾーン運動

日本でGMOフリーゾーン運動が本格的にスタートしたのは2005年。農薬空中散布に反対し、環境に配慮したコメ作りを行っていた滋賀県高島市の農家が同年1月、圃場に畳3畳大の看板を立て、GMOフリーゾーン宣言したのが始まりです。
翌2006年3月に第1回GMOフリーゾーン全国交流集会を高島市で開催した後、ほぼ1年に1度のペースで全国集会を開き、運動の拡大をはかっています。

自治体による宣言が主流の欧米と異なり、日本のGMOフリーゾーン宣言は農家や消費者が個々に行っているため、面積拡大のスピードは決して速くありません。しかし、市民が自主的に行動し、草の根で進める、この運動の意義はとても大きいと言えます。

「遺伝子組み換え作物は植えない、売らない、食べない」ことを宣言するGMOフリーゾーン運動は、多様な種子を多様な農法で営む農業を守り、自然と共生する人間の暮らしを守る運動です。それは、いのちを守り育む人たちの連帯運動と言い換えることもできます。

先祖から受け継いだ暮らしと自然を守り、それを未来の子どもたちに引き継ぐためのGMOフリーゾーン運動は今後ますます重要になっていきます。